ヒプノセラピーって何だろう?

ヒプノセラピーは、催眠を使った深層心理療法です。

催眠の歴史は古く、約三千年前から、治療や宗教的儀式に用いられていた記録があります。

英国医師会(the British Association)では1955年に、米国医師会(the council on Mental Health of the American Medical Association)では1958年に正式に認知されました。

日本医師会では現在のところ正式には承認されていませんが、医師の方々の中にも代替医療として催眠療法を利用される方が増えてきています。

【催眠・催眠状態って何だろう?】

潜在意識が優位な状態を催眠状態と言い、トランス状態または変性意識状態とも言います。

意識には大きく分けて、顕在意識と潜在意識の二つの意識があります。

顕在意識は、「意識」または「表層意識」と呼ばれ、理論的な思考・理性・知性・意思・決断力などの役割を担っています。
潜在意識は、「無意識」・「表層下意識」・「深層意識」などと呼ばれ、記憶・創造・想像・感情・感覚などを司っています。

意識のうち5~10%が顕在意識、それ以外の部分、つまり意識の90%以上を潜在意識が占めています。

日常の目覚めている多くの時間は、顕在意識が優位な状態にあります。

あれをして、これをして、これはこう、あれはこう、と考えているとき、物事を判断している時は、顕在意識が特に優位な状態です。

考えなくても自然と出来ていた、自然とそうなっていた、そういう時は潜在意識が優位な状態で、この潜在意識が優位な状態を、催眠状態と言います。

本を夢中になって読んでいて、周りの音が全く気にならなかった、話し掛けられても気付かなかったとか、映画を見ていたら、映画の中に深く入り込み、強い感情・感動が湧き上がってきた、こういう状態も潜在意識が優位な状態、催眠状態なのです。

寝て間もなくや、目が覚めて直ぐの意識がぼんやりしている状態、白昼夢の状態も潜在意識が優位な状態、催眠状態です。

このように、催眠状態には、ほとんど眠りに近い状態から、普通に起きているのと変わらない状態まで、さまざまなレベル(深度)があります。

人は一日のうちに平均十数回は、自然に催眠状態になっていると言われています。

催眠状態では、さまざまな心理的・生理的な変化が起こります。

映画は頭では作りもので、現実に起きていることではないと分かっていても、怖い映画を見ると本当に怖くなったり、悲しくなって涙が流れたりすることがあります。

これは、潜在意識がその恐怖のイメージに直接、反応しているからなのです。

理性的な顕在意識は、映画の世界を虚空の世界と認識しますが、入って来たイメージをそのまま受け取る潜在意識はイメージに反応してしまいます。

そして身体の反応を引き起こすのです。

【答えはすべて潜在意識の中にある】

潜在意識は全ての記憶を保管(貯蔵)しています。

全ての記憶には、原始意識と呼ばれる本能的な部分を司る意識の記憶、原始の記憶や時空間を超えた記憶も含まれます。

この潜在意識に保管された記憶は、自分の行動パターンや、感じ方、生き方に大きな影響を与えています。

その中には、好ましいと思えるものもあれば、思えないものもあり、自分でも理解できない、不可解な感情や行動のパターン、過剰と思える反応の原因は、過去のある出来事に遡ると見つかるということがあります。

また潜在意識は、想像や創造を司っているので、記憶を基に、記憶と記憶を繋ぎ合わせて想像したり、新たなものを創り出したりします。

直感から想像・創造が生まれたという話を耳にすることがありますが、これも潜在意識を通じて起きています。

「答えはすべて自分の中にある」と言われますが、なぜ? と思う感情や行動のパターンの理由、対峙している事柄の対処方法や解決方法、人生の目的や人生の方向性などについてのヒントやアドバイスなど、自分にとっての全ての答えを知っている、持っているのが、潜在意識なのです。

【催眠に入ると意識を失うの? 自分ではコントロールできなくなるの?】

催眠に入ると意識を失ってしまうのではとか、言いたくない事も言わされ、したくない事もしなければならない、コントロールされてしまうのではないかと懸念されるかもしれません。

催眠に入っても、意識ははっきりと残っていて、催眠から出たければ、いつでも出ることができます。

言いたくない事は言わない、やりたくない事はやらない、自分で自分をコントロールすることができ、自分の意志を尊重することができます。

セッション中は二つの意識、顕在意識と潜在意識が同時に存在しているのを感じたりします。

潜在意識が出してくれるものを、顕在意識が見ている、聞いている、感じているような状態になるのです。

【セッション中の催眠状態】

このように、セッション中は、潜在意識の出してくるものを、顕在意識が見て、聞いている感じになります。

「潜在意識の深い部分では、こんなことを考えていたんだ」とか、「覚えていなかったけれど、こんなことがあったんだ」、「深いところには、こんなものが残っていたんだ、隠されていたんだ」とか、時には「そんなバカな」と顕在意識では、感じたりします。

その「そんなバカな」というような理論的な判断、物差しを横に置き、潜在意識が出してくるものを、顕在意識がただじっと見続け、潜在意識が語るのを静かに聞き続けると、潜在意識は、顕在意識からOKが出た・貰えたと認識し、どんどん、どんどん、持っている情報を出して来てくれます。

【ヒブノセラピーは橋渡し】

潜在意識に問いかけると、自分にとって必要な事柄を自分に分かり易いイメージで、顕在意識に届けてくれます。

ヒプノセラピーは、顕在意識と潜在意識のコミュニケーションの橋渡しをします。

 

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